ちょっと一服  その18  四畳半奮闘記。その3   




春本版の『四畳半襖の下張』を掲載して、18歳未満入室禁止とした。

しかし、その必要はないと思っている。


原文に目を通された方なら、首肯(しゅこう)されよう。

それは、現代人には、ほぼ読解不可能だと言うことだ。


まず、旧假名遣い(歴史的假名遣い)で書かれており、現代人の大半が読めない

次に、旧假名遣いを読める人でも、文中の多数の隠語に精通していなければ、理解不可能なのだ。

更に、当然ながら、大正時代の生活や風俗の知識は備えていなければならない。


(すなわ)ち、古代の外国文学に挑戦するのと同じ。


以上のことを、『四畳半襖の下張』裁判でも弁護に立った文学者や作家が、証言していたのだ。

大いに腑に落ちる話ではないか。


【註記】

なぜ、「仮」を「假」と書くか ・・・ 高島俊男・教授の主張 <一部抜粋>

 「反」という字形をふくむ字は、「反」自体のほか、板、坂、版、飯、叛、返などが一グループをなしていて、みなハンという音を持っている(「返」もほんとうはハンなのです。なぜか日本へ来てからヘンに変化しちゃった)。

 いっぽう「假」のほうは、この「假」をはじめとして、暇、霞、瑕、葭などがグループで、みなカという音を持っている。このなかの「假」だけを「仮」にして、「板」や「坂」や「飯」のグループの一員のような形にすることは甚だ不都合なのです。


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